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活動報告

被災地を支援する

緊急支援物資の大規模調達・配送事業

2011/04/13

4月12日(火) 震災後1ヶ月、きめ細かい支援が求められる

宮城県南三陸町は、肌寒い日でした。
それでも道路のわきに花が咲き始めました。被災地にもゆっくりと春が近づいています。

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大震災から1ヶ月と1日が経ちました。
しかし、支援の手はまだ行き届いていません。
量的にも質的にもさまざまな配慮が必要な時期にさしかかってきました。

たとえば、プライバシーの問題です。
報道機関や災害対策本部がとるアンケートでも、被災者のプライバシー確保に強いニーズがあることが判明しています。Civic Forceのヒアリング調査などでも、閉じられた空間で、自分たちの“好きにしたい”、人の目を気にせずに過ごしたい、との声を聞きます。
現在、次世代型の災害用パーテーションを近日中に避難所に届けられるよう調整中です。それ以外にも、現地の大工チームが手作りのプライベートスペースを作り始めています。
近所や親戚の家に「民泊避難」している方々が、人の目を気にすることなく、くつろげる休憩スペースの設営を始めました。寄贈された集会用テントと木材等を組み合わせた簡易休憩所を、4つ目の手作り風呂の近くに建てはじめています。

食事も選択肢の幅を広げ、より栄養バランスや胃腸への負担を配慮した食料の調達と購入にシフトしています。
4/12 には、ビーフカレー、食べるラー油(野菜入り)、野菜スープ、ミックスキャラメル、カップ味噌汁などのバラエティーに富む食料が届けられました。体を温め る野菜スープなどは胃腸に優しく栄養バランスにも優れているため、朝食などで食べて体を温め、免疫力を高める効果があります。

そして、物資の供給量の格差を解消することも重要になっています。
南 三陸町では、大きな物資倉庫での物資の滞留時間が長くなっています。町内には主たる倉庫以外にも、物資を積み下ろし、配布する拠点を数箇所あります。その ような拠点に近く物資を取りに出向くことができる避難所には、物資が流通しています。一方で、地理的に離れているなどの理由でハブ倉庫と接点が少ない小規 避難所では、2~3日に1度程度の物資供給がないところが残っています。また、避難所が小規模でも、近隣の住民の方が多い場所では、物資が手薄になってい ます。
Civic Forceでは、そのような現状を調査・分析し、解消を目指して配送システムの修正を災害対策本部と協議し、数日中に解決します。

ところで、避難所になっている歌津中学校で、小学校の先生が、自分のクラスの生徒に通知表を届けている姿を目にしました。終業式にわたすはずだった通知表を持って、先生たちが生徒を探している姿が印象的でした。
子どもたちの新年度は、5月中旬以降になる見通しです。