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活動報告

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夢を応援プロジェクト

2015/07/17

【夢を応援プロジェクト】「再開した父の理容店のために」―奨学生からのメッセージ⑤

東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島3県の学生を、奨学生とサポートプログラムで支援する「夢を応援プロジェクト」。奨学生の皆さんが2014年度を振り返り、「学んだこと」、「力を入れたこと」、「今伝えたいこと」などをテーマに課題作文を書いてもらいました。ここに、その一部を紹介します。

今回のテーマは前回に引き続き、「来年度チャレンジしたいこと」。部活動での目標や将来の夢など奨学生の思いを感じ取ることができます。(※学年の記載は2015年3月時点)

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IMG_0125.JPG「震災、自分自身を見つめ直す」―大学3年/女性/岩手県出身

私が来年度チャレンジしたいことは、東日本大震災を考え、自分を見つめ直すことです。地元宮古市に帰った時、父や父の同僚から、今の宮古、岩手、東北が置かれている現状を聞きました。今後の東北を考えるべきだと思うと同時に、たくさんの人のネットワークや経験が生かせる仕事がしたいと思うようになりました。自分の中に光が差し込んだ気がし、来年度は私自身や世界を知るよう努力したいです。

再開した父の理容店のために―専修学校1年/女性/宮城県出身・在住

東日本大震災によって、祖父と自宅、父の理容店舗を失いました。私は幼い頃からの夢を実現するために、理容美容専門学校へ入学しました。今年3月には、父の理容店が再開できました。開店を待ち望んでくれていたお客様たちのためにも父の手伝いをしたいと思います。父の店で少しでも役に立つことができるように、そして家族に安心してもらえるように、一生懸命学んでいきたいと思います。

「日本の最先端医療を学びたい」―上級学校類1年/女性/岩手県出身

私は春から東京都内にある国立看護大学校に進学します。私の夢は海外支援に携わることです。その中で看護師という職業を選びました。奨学金や母のおかげで最高の環境で学べることが出来ます。そして、この18年間様々な活動でお世話になった全国各地にいる仲間ともさらに交流をして、自分の幅を広げていきたいです。そして、これからの自分の糧にできればと思います。

「一生懸命になれることを見つける」―大学3年/男性/福島県出身

私が来年度チャレンジしたいことは、今から一年後に「一年間、一生懸命に取り組み成長することができた」と胸を張ってアピールできるようになることです。この一年間は充実した一年間でした。しかし、「何を達成できたのだろうか」と考えることもありました。興味を持って一生懸命になれることを見つけ、誰にも負けない位に力を注いでいくことを目標にしたいです。

大学で学んだことを被災地のために―大学1年/男性/宮城県出身・在住

震災からの4年間をはじめ、今まで学んで来たこと全てを活用し、大学で都市・地域計画を専門的に研究し、復興の力になりたいと考えています。震災以前の状態にただ戻すのではなく、震災前を知っている私たちだからこそできると考えています。災害で苦しむ人々を減らすため、防災・減災の都市・地域計画を実現したいと思います。