2016/08/20
「地震でプールに入れなくなってしまったけれど、代わりにあたたかいお湯に入れて気持ち良かった」ーー熊本・西原村で暮らす小学4年生の女の子は、毎年楽しみにしている学校のプールが、今年は地震の影響で入ることができず残念に思っていました。でも、この日は他県からやってきたボランティアのお兄さん・お姉さんが手がける「足湯」をしてもらい嬉しそうな表情を見せてくれました。
西原村は、4月の熊本地震の本震で震度7に襲われ、一時、村の人口の約4分の1にあたる1800人が避難しました。家屋の倒壊や破損が激しく、今も約700人が避難生活を余儀なくされていますが、もともと地域のつながりの強かった村では、小さな子どもたちから老人まで発災直後から地域の人々が助け合って、最も厳しい時期を乗り越えてきました。
そんな西原村には、地域の人々と協力しながら復興をサポートする救援組織があります。1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに生まれた被災地NGO恊働センターです。これまで新潟や東北など国内の様々な災害に対応し、全国に持つ幅広いネットワークを生かしていち早く被災地に駆けつけ、中長期的な復興を見据えた支援を続けています。「足湯」の活動は、そんな被災地NGO恊働センターの特徴的な活動の一つです。
今回の熊本地震では、支援団体やボランティアが入りにくい地理的条件や社会福祉協議会の体制が脆弱なことなどから、西原村を拠点に活動を開始。西原村の災害ボランティアセンターや農業復興ボランティアセンター、地元の有志団体などと協力して、家の片付けなどを行うボランティアのコーディネートを続け、最近では「炊き出しマルシェ」や食器市、花を植えるプロジェクト、西原村の寄姫伝説について聞くイベントの実施にも携わっています。また、被災した地域の人々に少しでもリラックスしてもらおうと、避難所などで「足湯」の活動を実施。足湯は、あたたかいお湯に浸かってほっと一息した避難者の皆さんとの対話を通じて、地域の人々が本当に求めている”支援”を見つける目的があります。
また、復旧・復興に向けた地域の主体的な動きをサポートする「わかばme
わかばme
※Civic Forceは、「パートナー協働事業」の一環として、被災地NGO恊働センターの活動をサポートしています。熊本版パートナー協働事業に関する詳細はこちらから
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http://www.civic-force.org/news/news-1693.php