2016/04/26
Civic Forceは引き続き、パートナー団体(アジアパシフィックアライアンス・ジャパン、ピースウィンズ・ジャパン)と緊急支援合同チームを組み、熊本県益城町を拠点に支援活動を続けています。
チームは、現在、物資の調達・配布、避難用テントの設置・運営、埋もれたニーズの調査・確認、ボランティアのコーディネートという主に4つの活動を中心に支援活動を展開しています。
25、26日は、2トントラック数台で、支援が届きにくい複数の小規模避難所に物資を届ける活動を行いました。配布にあたっては、事前に実施したニーズ調査に基づき、益城幼稚園や老人福祉施設など小さな避難所に的をしぼり、肌着や下着、部屋着((株)グンゼ、トリンプなどより無償提供)など100箱以上を配りました。
また、食事の偏りやビタミン不足を解消するために甘夏60箱(佐賀県提供)を配送。要望のあった歯ブラシや紙食器なども配りました。
地域の避難者を受け入れている益城幼稚園の園長は、「家が全壊し、服などを取り出せない人が多いなか、服が届くと伝えたらみんな喜んで、到着を待っていました。本当にありがとうございます」と話していました。
また、ペット連れの世帯や女性向けの避難所として益城町総合体育館芝生広場に設置したCivic Forceのエマージェンシーテントでは、26日時点で計36張に約140人の方々とペット40頭が避難しています。避難生活の長期化が予想される中、26日は、避難者の方々が少しでもほっとできるよう、テント近くにカフェコーナーを設置しました。カフェでは、ピースウィンズ・ジャパンの東ティモール産コーヒーを提供したほか、「エコノミークラス症候群」の対策としてサプリメント(サントリー提供)なども配布しました。この場でおしゃべりを楽しんだり、おかわりをされた方も多く、和やかな雰囲気となりました。
テントで生活している方々は、「2回目の地震で家が全壊し、戻ることができない」「昼間に荷物を取りに行ったり、家の片付けをしているが、暑さも続き疲れてきた」と、健康面や将来への不安を訴えています。犬3匹と家族4人で避難中の宮崎さんは、「震災後3、4日は車で生活し、その後、各地を転々とした。テント生活を始めてやっと少し落ち着き、少しでも過ごしやすくするための工夫をしている。私たちにも何かできることがあったら手伝いたい」と声をかけてくれました。
Civic Forceでは引き続き、避難者の方々のニーズにあった支援を実施するため、埋もれた課題を掘り起こす調査も続けています。