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活動報告

アジアに展開する

2013/09/04

【フィリピン洪水支援現地報告2】「何とか食いつなぐことができています」

大規模な洪水による被害で20万人以上の被災者が出ているフィリピンに対し、Civic Forceは、アジアパシフィック アライアンスのメンバーとして、いち早く支援活動を開始したフィリピンのパートナーNGO「CDRC(Citizens’ Disaster Response Center)」と協力し、8月30日から緊急支援物資の配布活動を続けています。

本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施。今回の事業対象地は、CDRCとその地域支部「Regional Cente(RC)」、地元住民組織「people's organization (PO)」が洪水直後に行ったニーズ調査に基づき、メトロマニラ州と、中部ルソンに位置するタルラック州、サンバレス州、ヌエヴァ・エシハ州の4州に設定しています。また、事業実施にあたっては、被災地域における地区別の住民組織POで選出された代表者が被災者数の確認、被災状況の報告を行い、地域毎の支部RCに報告し、CDRC本部で集約するという仕組みで行っています。

resizeIMG_1655.jpg支援活動開始から5日後の9月3日は、事業対象地域の一つであるマニラのパムノラン村で、150家族に緊急支援物資を手渡しました。フィリピンで支援活動を続けるCivic Forceのイラリン・ケイ・キバンによれば、「パムノラン村は、トゥラハン川に面したTullahan川に面し、これまでにも何度か洪水を経験した地域で、CDRCによる避難訓練を受けた人々が多く生活している。今回、村に到着した際には、すでに水は引いていて被災した人々は家に戻っていたが、家の1階まで水位が上がり、その片付けに追われていた」とのこと。

9月4日は、タルラック州に向かい、2箇所で300世帯に緊急支援物資を配布予定です。

(写真)配給場所となったパムノラン村の教会で、集まった被災者に対し、緊急物資支援事業の説明をするCivic Forceスタッフ

 

以下は、フィリピンで避難生活を送る方々からのメッセージです。

resizeイルシさん.png「おかげで来週まで食べつなぐことができそうです」

―イルシさん 52歳 @サンバレス州マシンロク市サン・ロレンソ村

 夫と義理の娘とその子供の4人で、川の近くに住んでいました。モンスーンによる大雨で川が氾濫し、自宅が浸水しました。押し寄せてきた水は、みるみるうちに頭の上にまで上昇し、ボートで脱出するのが精いっぱいでした。
 洪水で家はなくなってしまいましたが、幸いなことに家族は誰も大けがをすることなく無事でした。義理の娘は洪水に流されそうになりましたが、何とか漂流物にしがみついて生き残ることができました。ただ、彼女の夫は漁師で、収入源を失ってしまい将来の生活が不安です。
 日本からもらったこの緊急物資のおかげで、なんとか来週までは食べつなぐことができそうで、本当に感謝しています。
 
 
 
resizeサルミエントさん.jpg
「子供や高齢者の支援が最優先」
 
アーサー・サルミエントさん 27歳 ケソン市カプリ村
 
 私は、この配給活動のボランティアスタッフとして働いています。
 この地域一帯は多くの人が洪水で家を流されました。川から流れ出た水は家の2階まで達し、私の家もなくなってしまいましたが、小さな子どもたちや高齢者、病人などを助けることが最優先と考え、地域のボランティアとして活動することにしました。
 用務員の仕事をしていて、水害の影響で1週間仕事に行くことができませんでしたが、幸いにも家を直すための資金援助を受けることができそうです。
 今回、日本から支援に来て、食べ物などを提供してくれたことは、とてもありがたく感謝しています。支援をしてくれる人たちの存在が、私たちの支えになっています。
 
 
 
 
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