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活動報告

アジアに展開する

2013/09/25

【フィリピン洪水支援現地報告3】2600世帯に緊急支援物資を配布

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台風12号によるモンスーンの影響で、8月18日から22日にかけて豪雨が続き、マニラ首都圏を含むルソン島西南部地域で大規模な洪水が発生した「フィリピン洪水被害」に対し、Civic Forceは、アジアパシフィック アライアンスのメンバーとして、いち早く支援活動を開始したフィリピンのパートナーNGO「CDRC(Citizens’ Disaster Response Center)」と情報交換し、8月30日~9月7日、ルソン島にスタッフを派遣して緊急支援物資を配布しました。

被災地では、CDRCらと協力して、米や豆、乾燥魚、イワシの缶詰、クッキングオイルなどを調達・袋詰めして運び、合わせて2,600世に配布しました。配布先は、CDRCとその地域支部「Regional Cente(RC)」、地元住民組織「people's organization (PO)」が洪水直後に行ったニーズ調査に基づき、メトロマニラ州と、中部ルソンに位置するタルラク州、サンバレス州、ヌエヴァ・エシハ州の4州。事業実施にあたっては、POで選出された代表者が被災者数の確認、被災状況の報告を行い、地域毎の支部RCに報告し、CDRC本部で集約するという仕組みをとっており、配布にあたっては、特に政府の支援が届きにくい地域・世帯に配布しました。

なお、本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しました。また、8月23日~9月24日までに皆様から寄せられた寄付金は、引き続き被災地で活動を続けるCDRCの被災地支援の活動資金として活用させていただいております。あたたかいご支援、誠にありがとうございます。引き続きCDRCと連絡を取り合い、被災地の情報を共有しています。
 
(写真)配給場所の一つであるタルラク州で、緊急物資を配布するCivic Forceスタッフ
 
 
====以下は、被災地で出会った方のメッセージです====
 

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ロエバさん 15歳 

タルラク州モンカダ市アブラング・サパング村

洪水が起きたとき、水が首元まで来て家を飲み込んでしまうほどでした。避難所となる一番近くの学校は、橋の反対側にあるのでもう避難することができず、夜通し不安な気持ちで過ごしました。母は仕事についていなくて、父親は随分前にどこかへ行ってしまい、一番上の兄は病気で残り短い命と言われています。これからも生活は大変ですが、届けてくれた物資を兄弟と分けて、なんとか食べつなぐことができています。日本の皆さん、ありがとうございます。