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活動報告

アジアに展開する

2013/12/09

【フィリピン中部台風支援】「今夜は家族とテントで眠ります」

DSC02633.JPG大型台風30号の影響で甚大な被害が発生しているフィリピンに対し、Civic Forceは発災直後から支援活動を開始したフィリピンのパートナー団体「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」と協力し、緊急支援物資の配布活動を続けています。

12月5日、フィリピンに送ったエマージェンシーテント960張のうち、レイテ島東部のタナワン市、サマール島南部のギワン市にて900張を配布しました。このエマージェンシーテントは、災害時連携協定を結ぶ静岡県袋井市の倉庫に保管していた大型のテントで、床面積3m×5.5m(たたみ約10畳分)、高さ2.1m、1家族6人程度の収容が可能な大きさです。重さ約30kgのテントは折り畳み式で、短時間で設置が可能。長期化が予想されるフィリピンの被災者の避難場所などとして活用しています。 
 
 
以下は、12月5日にサマール島南部ギワンでテントを配布したイラリン・ケイ・キバンからのレポートです。
 
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12月4日、セブ港からレイテ島オルモック経由でバイバイ港にわたり、丸一日かけてパロに到着。そして、5日午前4時にパロを出発し、車で約5時間かけてサマール島南部のギワンへ向かいました。道中、家や木々などあらゆるものが破壊された道が延々と続き、先へ行くほどひどい光景が広がっていました。
 
DSC02437.JPG11月15日にフィリピンに入ってから今日まで、レイテ島3地域で約1,900世帯に対し支援物資の調達・配送を行い、同時並行で、エマージェンシーテントの配布準備を進めてきました。11月13日に日本から送ったテントは、マニラ港からセブ港への出荷手続きに想定以上の時間を費やし、セブでの税関手続きを経て、12月3日にレイテ島バイバイ経由でパロへ輸送しました。移動時間に5~6時間かかるセブ港-オルモック港間のカーフェリーも大幅に遅れるなど、スムーズな配送が非常に困難ななか、地元のスタッフやボランティアと協力して、なんとか配布までの手配を整えました。その後、2班に分かれてレイテ島のタナワンで400張、サマール島のギワンで500張を配布しました。
 
 
私が担当したギワンでの配布活動は、土砂降りの雨のなか、実施しました。避難所として多くの被災者が生活するエースターンサマール州立大学のキャンパスで、200人以上の被災者が列をつくって待つなか、テントの建て方を伝えるデモンストレーションを行いました。
 
 
 
以下は、テントを受け取った方からのメッセージです。
 
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「今夜は家族とテントで眠れます」 ―フィリップ・ヴィラモアさん(タナワン市在住)
 
「ギワンにあった私の家は高波によって流されてしまいました。
台風が通過してから、どの店の商品も価格が高騰し、家を直すのに時間がかかっています。そんな中、テントを届けてくれてとても感謝しています。今夜は家族とともにここで寝ることができます。
私の仕事は小売店に商品を流通させることです。台風の後、レイテ島周辺ではすべての物資があっという間に売り切れました。私が勤めている消費財メーカーの会社は、台風の後も通常価格で商品を卸していますが、地元の小売店は『パニックプライス』と呼ばれる、原価より2、3倍も高い価格で商品を売っていました。地域の小売店がこのような状況下で利益を得るべきではないと思います。一刻も早くすべてが元通りになることを願っています」
 
 
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