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活動報告

被災地を支援する

手作り風呂設営・運営事業

2011/04/09

4月8日(金) 「やっと人間に戻れた」-お風呂3号目稼動

宮城県南三陸町でも、日中は寒さがゆるんできました。
桜のつぼみも色づき始め、被災地にも少しずつ次の季節が近づいていることを感じます。

長びく避難所生活を改善するため、高台にある韮の浜に手作りお風呂が完成し、被災者の皆さんにご利用いただけるようになりました。歌津中学校、荒砥保育園のお風呂に次いで3つ目のお風呂です。

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13時にオープンし、男性・女性の順に入浴時間が設定されました。震災発生以降、初めてお風呂に入る方が多く、オープンを心待ちにされていた皆さんが続々と入浴されました。
お風呂からでたところで、一言「やっと人間に戻った」とつぶやく方に出会い、ほぼ1ヶ月お風呂に入ることができない気持ちは、いかほどか。

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お風呂プロジェクトは、地元の皆さんと一緒に進めています。
作っておしまい、ではなく、皆さんが作って、皆さんで運営管理していけるよう、引き続き同地域で調整をしていきます。
特に取水やお湯の沸かし方・利用時間の設定や管理は、地元の皆さんに引き継ぎ、長くご利用いただけるようにしていきます。
そして午後からは、別部隊が4つ目となる「歌津寄木地区」での手作りお風呂の設営を開始しました。

東京からのチャータートラック便は、今日も南三陸町ベイサイドアリーナに到着しました。
現在は、避難所内での感染症が懸念されているため、衛生管理や健康管理に必要な物資をお届けしています。
シャンプーやボディソープ、子ども用シャンプーハット、ヘルスメーターなどお風呂関連のものや、住友3M様がご提供いただいたノロウイルス対策に大量のマスクが届きました。
物資は、災害対策本部と避難所等と連携しながら、必要なものを必要なタイミングで納入できるよう毎日マッチングしています。

4月8日は町の仮設住宅の申し込みが始まりました。
今回は登米市横山地区に設置する59戸及び戸倉地区の自然の家に設置する80戸分の募集です。
津波で69%の住宅がほぼ全壊するなど壊滅的な被害を受けた南三陸町では、仮設住宅が出来るまでの半年かかると見込まれています。
9,000人以上の方々が家を失い、少なくとも3,500戸の仮設住宅が必要とみられるなかで、資材・用地の問題で1,000戸程度しか建設の見通しがたっていません。
中長期的な居住地の問題は深刻で、CIVIC FORCEでも対策を検討中です。

なお町の発表によると、4月7日深夜の大きな余震によって、避難所になっている志津川小学校で窓ガラス3枚が破損、体育館ライト2~3個破損したほか、1号目のお風呂を設営し、500人の方が避難している歌津中学校でも体育館の照明1個が落下したほか、ガラスの破損が報告されています。余震におびえる日々が続きます。