2011/04/10
大震災発生直後から、物資の効率的調達と配送の調整事業を開始しました。
震災発生直後から、三陸地域だけでも避難所に5万人を超える人が肩を寄せ合い、毎日15万食のほか、衣料や日用品をいかに確保するか、が課題となりました。
燃料や輸送ルートの問題から、当初はチャーターしたヘリコプターによる輸送を繰り返しながらも、私たちは、陸路がある程度確保できた3月23日より、現地で必要とされる支援物資を効率よく調達し、タイムリーに配送するチャータートラック定期便の運行を開始しました。
具体的には、現地の災害対策本部と協議しながら、パートナー団体があげてくる支援ニーズを、全国の企業や地方自治体から流通在庫や備蓄品を無償もしくは有償で提供いただくほか、NGO等に集められた物資を一元管理し、チャーターした10台の4トントラックを毎日運行し、パートナー団体(ピースウィンズ・ ジャパン、JEN、被災地NGO恊働センター)およびCivic Forceが活動をする被災地5市町(宮城県気仙沼市・南三陸町・石巻市、岩手県大船渡市・陸前高田市)にお届けしました。
また、小規模避難所には個別にヒアリングにまわり、必要な物資をきめ細やかにお届けしてきました。物資は、現地の災害対策本部との連携や独自のニーズ調査によって判明したものと、栄養士の指導のもと、避難所の食生活から判明した不足する栄養素を補給する食料を追加して調達しました。これまでに被災地にお届けした物資は、下記の通りです(5月末時点)。
■総量:計380トン
-4tトラック160台・10tトラック1台
-食料約88万食分、衣料約18万点分を含む
■到着品目:計546品目
-食料:200品目
-衣料:66品目
-消耗品:138品目
-設備用:142品目
■物資協力企業:140社(無償提供社数)
詳細な配送実績はhttp://civic-force.org/news/news-492.phpに掲載しています。
大規模な配送は5月末をもって終了しました。しかしながら、現地からの強いニーズがあり、再開している地元商店でも購入できないものがあれば、都度柔軟に対応する予定です。