2011/04/27
4/26は、歌津地区板橋の「民泊」をしている被災者の皆さんへ、集会用テントを1セット、コンクリートブロック20個、ハンマー、電動工具、ロープ、ドラムコードをお届けしました。「民泊」とは、倒壊を免れた個人宅に、親類や近所のかたが寝泊まりしている、いわば自主避難所です。4/26に物資をお届けしたこの民泊のお宅にも、合計11名のかたが、ひとつ屋根の下で身を寄せ合って生活をされています。
このお宅のご主人は漁師さんで、地震発生後直ぐに船を沖に出し、難を逃れました。その後、ガレキだらけの港を3日間かけて、ゴミや流れた家や船をかき分けて、この家にようやく戻って来られたかたです。物資の行き届いていない小規模避難所をめぐってニーズをヒアリングしている途中、偶然この看板を目にして、話をきき、支援物資をお届けした次第です。ご主人が命と同じくらいに大切にされていた漁師道具。多くは津波で流されてしまい、倉庫も跡形もなくなってしまいました。いつか必ず、漁を再開できる日を信じて、わずかに残った宝物の漁師道具を置く倉庫を作るために、今日お届けした資材を使用されます。
その他、歌津地区「馬場中山センター」という90人ほどの方が生活する小規模避難所に、プール、風呂桶、風呂椅子、電動工具、アルコール消毒液、ハンマー、灯油ストーブをお届けしました。この避難所で生活する皆さんの団結力はとても強く、津波で流されてきた浴槽を使って、お風呂を手作りされていました。そんな中、イスやオケが不足している、とのお話を伺い、お届けしました。またプールは、貴重な生活用水を備蓄するために活用されるそうです。今後も、物資が行き届いていない小規模避難所にヒアリングしながら、決め細やかに対応していく計画です。
気仙沼市大島では、島の尾根部分を通る幹線道路沿いの水道が復旧しました。自衛隊による給水はありますが、この水道だけでは管が細く、水量も多くないため、依然として洗濯ができない状況です。本日は、ウエットテッシュや男女の下着、スニーカなどの生活衣料を合計で4トントラック1台分の物資をお届けしました。
物資は、Civic Force定期便トラックにて陸路で気仙沼港まで運び、小さな船に積み替えて、大島まで運んでいます。大島へ向かう船から見る海の光景にも、地震と津波の爪痕が大きく残っていました。4/27からは、Civic Forceが仲介・費用負担して就航する大型カーフェリーによって物資がトラックごと海を渡ります。