2011/05/11
5/10は南三陸町の町立の小中学校で県内で最も遅い約1か月遅れの始業式が行われました。
学校施設が被災した戸倉小学校及び戸倉中学校については、廃校となった旧登米市立善王寺小学校に、名足小学校については伊里前小学校に学校機能が一時的に移転されました。
がれきが道路脇にまだ山積している志津川地区の志津川小学校では、原則全児童がスクールバスで通学することになりました。町外への集団避難などで約半数の児童が転校してしまいましたが、子どもたちが元気よく登校している姿を目にすることができました。
また、始業式の後には、スクールバスに乗車している際に災害が起きたことを想定した防災訓練が校庭で行われていました。
さまざまな困難がある中での学校のスタートです。
小中学校の給食は、給食センターが被災したため、当分の間、パンと牛乳等の簡易給食となります。また、校庭に仮設住宅の建設が進んでいる学校もあるため、体育や部活動の場所が制限されたり、ほかを探さなくてはならない学校もあります。(気仙沼市本土の学校では、カーフェリーや旅客船に乗り、大島の海岸にちかい広場まで部活をしにくることがあるほどです。)
5/11で震災から2か月を迎えます。志津川中学校の校庭から見た南三陸町の町は、道路や電気を通すための新しい電柱が目にとまりますが、がれきはあたり周辺に山積したままです。町の復旧には長い道のりが待っていますが、今日学校に児童が戻り、町はまた復興への一歩を踏み出しました。
5/10は、今月初めに簡易シャワーユニットを設置させていただいた南三陸町の老人保健施設「歌津つつじ苑」で、給水などの入浴のお手伝いをし、14名の方々が入浴されました。
また、南三陸町の田の浦地区のシャワーユニットも多くの地域の方々にご利用いただいています。入口に掲げたシビックフォースの旗には、ここのシャワーを利用される周辺住民の方々からメッセージが書き込まれていました。
気仙沼・大島には、本日もトラック定期便で飲料水などをお届けしました。島では大型カーフェリーも就航し、スーパーなどの店舗が営業を部分的に再開しています。Civic Forceでは島の災害本部と日々打ち合わせを行い、その動きを妨げることのないよう、提供する物資の品目や量などの調整を行っています。また、今後の島の生活再建を後押しできるような支援を検討するため、島の中心産業であった漁業や観光業に関するヒアリングや調査なども合わせて行っています。